ITPC / 特定非営利活動法人情報技術普及促進コンソーシアム
情報セキュリティのススメ

 はじめに

 最近「個人情報漏洩」や「ウィニー」などという単語をニュースでよく聞きませんか?
例えば、銀行から何万人ものお客様情報が漏れたり、省庁職員がパソコンにウィニーを入れていたために秘密情報がインターネット上に公開されてしまったり、エステティックサロンからお客さんの住所やスリーサイズが漏れてしまったり・・・
 そもそも「情報」というのは、人間が「見たこと/聞いたこと/書いたこと/考えたこと/体験したこと」など全てを含みます。

 実は昔から、人類にとって重要な情報革命は何度かありました。
例えば、文字の発明(記録・伝達)、自動車の発明(高速移動)、そして電話の発明(即時遠隔伝達)などが挙げられるでしょう。
 つまり、そもそも情報というのは「伝えるためのもの/使うためのもの」だったことがお分かり頂けるはずです。

 では、なぜいま情報を隠す(漏らさない)必要があるのでしょうか?
それは、「他人に知られると損をする情報」が増えてきたからです。
「戦争における作戦」や「顧客の奪い合い」などが代表例でしょう。
 更に、なぜいま情報を守る(漏らさない)ことが言われているのでしょうか?
それは、「情報が漏れやすい」「他人の情報も取得しやすい」ようになってきたからです。
「情報の電子化」や「コンピュータのネットワーク化」などが代表例です。

つまり現代では、
 @情報自体が金銭的価値を持ち(情報の有効活用)、
 Aその情報は電子化とネットワーク化によって持ち運びが容易になり(情報伝達の即時性)
人類にとって利便性がこの上なく高まってきた反面、
 B情報収集・保管・持ち運びが容易であり、
 C同じ理由でその漏洩も容易である
という「脆い」状況になってきているのです。

 そもそも、情報を集め、その情報を有効活用すること自体は決して悪いことではありませんが、その分日々の取扱いに気をつけないと、いとも簡単に漏洩します。
言い換えれば、いとも簡単に被害者にも加害者にもなり得ることを意味しています。

 そこで今こそ、企業・従業者の方々のみならず、子どもから大人まで普段何気なく情報に触っている全ての方々が、情報の安心安全な利活用方法・漏洩の原因や実態・正しい扱い方・対処法・心得等について正しい知識を得ると同時に、持続可能な「ルール作り」と「実践」をして頂くために、私ども情報技術普及促進コンソーシアム(ITPC)は、【情報セキュリティのススメ】の活動を開始致しました。

 なお、協働その他に関するお問合せは、電子メールにて「情報セキュリティのススメ 事務局」宛(アドレス:infoアットマークitpcピリオドorg)にご一報ください。

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